蛸のサンダル04-2(2016.10.6)腸とわたし

<<04-1のつづき

壷井さん。悩んで悩んで書きました。かわいい系だけど、サンダルがちがうものに見える。

大下さん。片足を台にのせ、やっつけちゃる的なポーズで。大下さんのサンダル、サーフボードみたいになってますよ?。

多田さん。一筆描くたびに、目を上げてこちらを確認。なぜ?「怖いもん」多田さんの蛸。ちょっとずつ描いたとは思えない、なめらかなライン。片足立ちの蛸。みなさんブーランジェ、パティシエとして日々すばらしい造形美を生み出しているのだが、蛸というテーマが案外に悩ませるみたいで。「ふだん蛸なんて描かないしなあ」

とため息をつくシェフも多いなかで、理由も聞かず爽やかに「いいよ!」とペンをとり、サラサラと描いてくれたのが、こちらのお方。世界的パティシエ、辻口博啓さん。辻口さんは蛸を頭から描かない。スウーッと線を引いたかと思うと、それは・・・長くのびた一本足なのでした。先端にハイヒール。飴細工みたいですね。よく見るとサインの横に「まれ!」の文字。

以前、辻口さんの著書を発売した記念に、代官山の蔦屋書店でトークイベントをご一緒した時のことだが、聴衆のひとりが質問をした。
辻口シェフはなぜいつもポジティブに笑顔でいられるのか?しんどいことやつらいことなどをどうやって乗り越えていますか?

辻口さんはふと真顔になり、
「僕は・・・」と口を開いた。僕はいつも”死”というものを考えています。人生は短く、ネガティブになったり、くよくよと悩んでいる時間はない。生きている間は全力で楽しんでやろうと、思っています。実力で人生を切り開いてきた人らしい、鮮やかな答えだった。

研究によると、腸内細菌は消化を行なうだけでなく、免疫の7割をにない、ホルモンやビタミンを合成し、幸せを感じる脳内物質ドーパミンやセロトニンまでつくり出しているという。人間の気持ちや感情も動かすのだから、ポジティブな人の腸内細菌もきっとポジティブなんだろう。ぬか床とは別れてしまったけれど、シェフたちをみならって、腸内細菌はポジティブな方向に育てていきたいと思うのでありました。


[お断り]このページの情報は2016〜2018年掲載当時のものです。

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